私には、幼い頃から「夢」というものがありませんでした。当時の私は、夢を持っている人たちがとても輝いて見えており、羨ましく感じていましたが、いくら自分で、自身の夢を探してみても、見つけることはできませんでした。そこで私は、せめて夢やビジョンを持っている人を心から応援・サポートできる人になろうと決めました。それからは「自分の夢探し」を止めて、人から求められていること、かつ自分にできることで結果を出すことにフォーカスしました。

具体的には、友人が経営していた飲食店や人材派遣会社で店長やマネージャーをさせて頂いたり、実家の家業（水産加工業）の手伝いをしたり、セミナーの集客やリトリートツアーの企画、運営をさせて頂いたりもしました。

ありがたいことに、どれも友人や先輩方から声をかけて頂いたお仕事で、それなりに結果（数字）でお返しすることもできたはずなのですが、私自身はというと、どこか満たされない、何かが欠けているような感覚が拭えず、それがなぜなのかもわからないまま月日だけが流れていきました。そんな折、縁あって出会ったのが、前述の上司、友人でした。

彼との出会いも、当時「師匠」と呼んでいた、ある先輩からの紹介だったのですが、初めて彼と会話した時に言われたことは、今でもはっきりと覚えています。
「お前、100年後の未来の子どもたちのために力になりたいとか言ってっけど、話聞く限り自分のことすら何も出来てねぇじゃん」

ぐうの音も出ませんでした。当時の私は、世のため人のためと言っておきながら、そのために自分にできることを伸ばす、増やす努力（スキルや知識の獲得）をしておらず、稼ぐ力もなければ貯金もなく、結果的に私には世のため人のためにできることの選択肢がほとんどありませんでした。

「お金を稼ぐというのは、選択肢を増やすということ」
「自分なりにどんなに考えても世間からは評価されないの。それ意味ないの。世間から評価されたかったら世間なりに考えて世間なりに結果出せ」
「まずお前は自分が120%幸せになんなさい。んで、余った20%で周りを幸せにしなさい」

彼から教えて頂いたことは枚挙にいとまがありませんが、当時特に響いた言葉が上記でした。
それからというもの、彼のもとで運転手やグループ会社の仕事の手伝いをさせて頂きながら、彼の紹介で、とある投資用不動産会社の売買仲介の営業として、出向することとなります。

それからは、誰に言われたわけでもなかったのですが、文字通り寝る間も惜しんで不動産の仕事に没頭しました。自分自身の成長、スタッフの成長、会社の成長に比例してお客様も投資家として成功していくのをサポートすることがただただ楽しくて、嬉しくて、夢中になっていました。

不動産営業という仕事の中で、私が特に喜びを感じた瞬間は、物件を引き渡す瞬間ではなく、媒介手数料を頂戴した瞬間でもなく、後日、投資家様から「中村さんから購入させて頂いた物件が無事満室になりました！」や、「おかげさまでずっと購入当時から満室稼働できております！」と連絡を頂いた瞬間でした。

また「中村さんから購入させて頂いた物件がきっかけで不動産投資に目覚めまして、本業を辞めて専業大家になりました！笑」や、「不動産の安定収入のおかげで、かねてよりずっとやりたかった飲食業界に進出できました！」といったような連絡を頂くことも度々あり、投資用不動産営業冥利に尽きるこの瞬間は、その後何十回、何百回とお取引させて頂いていますが、今でも私がこの仕事をさせていただく上での一番の原動力となっています。気がつけば、私1人で年間媒介本数36本、年間媒介手数料は2億4千万円を超え、お客様から感謝されることが一段と増えていきました。感謝したいのは、むしろ私の方なのに。

そんな風になれた今、やはり私は思います。私は、夢に向かって努力している人が好きです。私は、投資用不動産はあくまでその夢や目標を達成するためのツールだと思っています。投資用不動産を購入したい投資家様は、きっと不動産を購入して得たキャッシュフローを使って実現したい、達成したい夢や、夢のような何かがあるのだと思います。私は、そのお手伝いをするのが好きですし、それは私自身の幸せにも繋がっていましたし、これからも繋がっていると思います。
しかし、せっかくお手伝いさせて頂けるのであれば、過ぎた願いなのかもしれませんが、関わる人たち全員が、より幸せであってほしいとも思っています。そもそも人は社会性のある生き物ですから、誰かが泣いているのを横目に心の底から笑うことは難しいのだと思いますし、その行動はサステナブルでもないと思います。

まだ設立間もない、ベンチャー企業である当社には、社会を変えるような大きなことはまだできませんし、いっぺんに世の中の人たちの幸せに直結するような事業を生み出すゲームチェンジャーでもありません。でも、だからこそ、そんな中から、わざわざ当社を見つけ、訪ねてきてくださったお客様には、従業員一同、全身全霊で寄り添いたいと思っていますし、関わって頂く皆様に幸せであって頂くための努力を惜しまぬ集団でありたいと思っています。

ですから、私や当社は関わる人たち全員が幸せになる為にはどうすれば良いかを考え抜きます。それが叶わないのであれば、本来なら得られたであろう利益を失ってでも、契約を白紙に戻すことも厭わない。そういったスタイルを大切にしてきましたし、これからも大切にしていきたいと考えています。それが私達VERITEの考える「真」です。

あなたは、不動産投資というツールを使って得た選択肢の中から、何を選び、どんな夢を実現したいのでしょうか。ぜひ一度、お話をお聞かせ頂ければと思います。私達は全力でその夢のお手伝いをさせていただきたいと思っています。

代表取締役 中村 真